3500-13-12-2-1

ツーリングの記録等に使おうと思っていたが。。。タイトルは最初の記事の3500km, 13日, 12ヶ国, 自動二輪, 空冷単気筒の意。

具体的改善策の提案は難しい

 事業仕分け。基本的に新政権の猿芝居であるという見方は正しいのでしょう。短時間で性急に予算を削減しようとする政府を糾弾するのがスジなのですが、しかし、反論のダメダメさのせいでまるで政府が正しいことをやっているかのように見えます。日本の「事業仕分け」とは無関係に、研究費の獲得は世界的な問題になっており(英国でも経済状況の悪化に伴い研究予算は削られている)、多くの研究リーダーは予算申請書の作成に大半の時間を費やしているようで。政府を充分に批判した上で下の論文など参考に、より具体的な提案を行なって欲しいものです。

Lawrence, PLoS Biol 7(9): e1000197 (2009)
Real Lives and White Lies in the Funding of Scientific Research
The granting system turns young scientists into bureaucrats and then betrays them

 水産官僚が日本の漁業(と水棲哺乳類研究)を腐敗させているのなら、文科官僚は日本の教育と科学を荒廃させているのではないか、という想像は色々な意見をみてみるとそれほどハズレでもないようです。研究費を取り扱う仕組みについて一番具体的な提案が出来るのは実際の経験がある人たちだと思いますが、科学者とはどのくらい気兼ねなくものを言える存在なのか。

98superdoc
絵はhttp://www.lab-times.org/labtimes/humour/superdoc.htmlより

 調査捕鯨は事業仕分けの対象にならなかったようですが、アカデミズムの独立性というのはちょっと興味を惹かれるテーマです。

鯨資源の科学的管理に合致した研究プログラムを立ち上げるべきである。その際は、この問題を水産庁捕鯨班=鯨研というインナーサークルから引き離し、アカデミズムの下で進めるべきである。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2417


 さて最近こんな論文が出たようです。

Are Antarctic minke whales unusually abundant because of 20th century whaling?
Ruegg et al., Mol Ecol (2009) doi: 10.1111/j.1365-294X.2009.04447.x

 南極ではシロナガスクジラなど大型のクジラが乱獲で減ったため、それらと同じくオキアミを捕食するクロミンククジラが増えたと言われております(Krill Surplus Hypothesis)が、その通説(?)に疑問を投げかけるものです。著者らによれば、遺伝的多様性からみて、クロミンククジラの増加は乱獲とはほとんど無関係に起きたのではないかということです(Krill Surplus Hypothesisは現在のクロミンククジラの豊富さを説明するのに必要ではない、という言い方がされています)。

 ずっこけたのが彼らの使ったサンプルは日本で食用に販売されていたもの(=調査捕鯨の副産物)というところ。非致死性調査でサンプルをとっていれば良かったのに、それを長らくしなかった反捕鯨側にうんざりしたのか、これだけのサンプルを持ちながらこうした研究を一切行っていない鯨研にげんなりしたのかは伏せますが。(この論文は日本の主張するミンクーシロナガス競合説も否定するものですから、鯨研からは絶対に出ない類の話ですが)
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