3500-13-12-2-1

ツーリングの記録等に使おうと思っていたが。。。タイトルは最初の記事の3500km, 13日, 12ヶ国, 自動二輪, 空冷単気筒の意。

名物にうまいものなし

クジラの科学は生物学? 資源学?
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/sigen.htm

いま、世界の権威ある科学誌で、鯨研発の論文が掲載を拒否されています。日本の鯨類学は、科学の分野として三流の扱いを受けてしまっているのです。研究者にとってはまさに非常事態、屈辱以外の何物でもないでしょう。


はなしにならん
http://d.hatena.ne.jp/o-kojo2/20080402

今ではクジラを殺さずに多くの情報を得る方法がある。時代遅れの手法をもちいたうえに、ほとんど論文も発表せず、鯨に関する有用な情報をもたらさない科学的事業がありえるだろうか?


グリーンピース逮捕捜索は不当弾圧、税金での調査捕鯨に反対する
http://blog.livedoor.jp/rekcah/archives/812772.html

それから、鯨研のページ見ても、どこにも詳細な調査結果とか、それを元にした論文とか、そういう物がない
少なくとも私は見つけられなかった。すぐ見つかる分かり易い場所にはない


自滅した調査捕鯨
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080521/1211359006

ただでさえ、日本の調査捕鯨は“形を変えた商業捕鯨”と批判されている。この批判はもっともなもので、

・モラトリアム直後から開始し、毎年行い続けている(JARPAからはじまって、現在JAPRAII)

・年々、捕獲頭数が増えており、一般的野生動物調査の常識と異なる(現在はRMS算出値のほぼ半分に達する)

・なぜか、非致死性調査を行わない(他国による非致死性調査の結果は論文誌に掲載)

・調査といいながら、学術的調査がほとんど行われず科学的成果が無い(論文誌に結果が掲載されたことがない)


 私も昔、感情に任せてこんなのを書きました
F x x K!!!
http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-9.html

「大変評価されている」とか「高く評価されている」とかのどうとでも言える抽象的な記述はよく目にしますが、鯨類研究所の出した学術論文は被引用件数からして惨憺たるものですね。そもそも探すのに苦労しましたよ。


 もっと金持ちの様に精神的余裕を持って解説するとこうか。

スネちゃま捕鯨を語る
http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-15.html

実際には鯨類学者のほとんどは調査捕鯨の結果を高く評価はしていないよ。


 私が寄与しているとは思えませんが、各方面からの批難にこたえるためか(?)、鯨類研究所が業績一覧のページを作成したみたいです(と、書いたところでいままで業績一覧すらなかったことの異常さを改めて実感)。南極海でやってきた調査捕鯨の成果だそうです。
http://www.icrwhale.org/03-A-a-08a.htm

間髪入れずににkknekoさんが突っ込みを。
鯨研の論文ちょこっと点検
http://kkneko.sblo.jp/article/17021914.html

調査捕鯨で絶対わからない種間関係の生物学的重要性
http://kkneko.sblo.jp/article/16989845.html

 以下門外漢の私の感想など。2007年の結果についてですが、論文7報という数は時間のかかりそうな野生動物調査という分野にしてはかなりいい調子なのではないかと思います。クジラ関連の論文でよく名前を見かけるScott Bakerさんの2007年の業績(6報)をしのぐ数です。Bakerさんのところと鯨研とで人数や予算にどのくらい違いがあるのかはわかりませんが。
http://fw.oregonstate.edu/About%20Us/personnel/faculty/baker.htm

 kknekoさんもご指摘の通り、肝心要(?)ご自慢の(?)鯨研名物(?)「胃の内容物調査」「ミンクーシロナガス競合説」など、一般信者向けに喧伝されている研究内容についてははさっぱりですな。まぁこれらは疑似科学なので査読付きの科学雑誌に載らないのは当然ですが。

 ものすごく興味をもったのはこれ。

Onbe, K. Nishida, S., Sone, E., Kanda, N., Goto, M., Pastene, L.A., Tanabe, S. and Koike, H. 2007. Sequence Variation in the Tbx4 Gene in Marine Mammals.Zoological Science 24(5): 449-464.

 この話は進化発生学的に興味深いのですが、この論文はまだクジラからTbx4遺伝子を取り出しただけの段階なのでそれほどのインパクトはありません。
32-01.jpg

 Tbx4は後肢の発生に関与しているので、今後、クジラを含む海獣類が進化の過程でどのように後ろ足を変化させた/無くしたかを分子生物学的に説明できれば非常に面白い研究になると思います(上の図はTanaka et al., Nature 2002より)。

 Tbx4標的配列の変異など興味深いところですが、モデル動物でどのくらい研究が進んでいるものなんでしょうか。断っとくとこの論文の第一著者も責任著者も九州大学の人なので、鯨研はサンプルを提供しただけと思われます。
32-02tbx.jpg

(上図BはTbx5遺伝子が前肢の発生を制御している様子を表したもの。Tbx5が制御する下流遺伝子の違いがヒトの腕とトリの翼の違いを産み出す。同様に、Tbx4遺伝子は後ろ脚の発生を制御するが、Tbx4の標的となる遺伝子の違いが各動物の後脚の形態の差異となる。ニワトリでTbx4を翼の部位に発現させると翼が部分的に脚に転換し、Tbx5を脚で発現させると同様に脚が部分的に翼に転換することが知られている(Takeuchi et al., Nature 1999)。ちなみに図A、昆虫の後翅形成に関わるUbx(Ultrabithorax)遺伝子はTbx(T-box)とは、DNAに結合して形態形成を制御する「親分遺伝子」という点は同様だが、略称が似ているだけの別物の遺伝子である。図はSean Carroll博士の授業用資料より。)

 ただどうしても、「クジラが進化の過程でどのような分子機構によりに後肢を失っていったのか」を調べるのにわざわざ南極のクジラを殺して材料にする必要があるか?という疑問がわきます。クジラに何か分子発生学的な実験操作をするのは容易いことではないので、マウスやニワトリなどモデル動物でTbx4の機能がどこまでわかっているかがまず重要です。クジラについては皮膚サンプルとか生体の一部があれば充分ですし、過去に捕殺したサンプルでも間に合います。ワトソン博士のゲノムが公開されていることからもわかる通り、この場合、クジラのゲノム情報を得るのに捕殺の必要はないのですよ。その他の論文タイトルにも目を通しましたが、一事が万事こんな具合で、わざわざ南極で大量のクジラを捕殺する必要性を感じさせる論文は見あたりません。

 総じて、真っ当な研究目的のために必要最低限のサンプルを捕獲しているのではなく、「大量にあるクジラの死体を使って何ができるか」という方針で研究が行われているのがみえみえなのです。これらの論文は大量捕殺のおまけとしても、IWCの方へ提出している本命の研究がろくに評価されていないのがさらに致命的なのですが。
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テーマ:捕鯨・反捕鯨問題 - ジャンル:政治・経済

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