3500-13-12-2-1

ツーリングの記録等に使おうと思っていたが。。。タイトルは最初の記事の3500km, 13日, 12ヶ国, 自動二輪, 空冷単気筒の意。

Lügner!

http://kkneko.sblo.jp/article/16436041.html
 kknekoさんのところで知った団体。
http://www.wff.gr.jp/camp.html
 これを見て暗澹とした気持ちになった。悪気があってやってるわけじゃないのは分りますがね。

 学術論文の裏付けがあるわけでもない、論理自体に欠陥のあるヨタ話を真実であるかのごとくに子供たちに刷り込んでるのがヒジョーに気に食わない。「水からの伝言」が学校の授業で使われているのをみた科学者たちの嘆きがよく分る。私が入れ知恵した子供たちならこういうだろう。

『クジラは人間がとるより多くの魚を食べるということなので、どのくらいの量までならクジラが食べてもいいのか聞いたけど、おばさんは答えてくれなかった。』

『増えているミンククジラによってシロナガスクジラが増えないということだけど、どのくらいミンクを減らせばシロナガスが回復するのか聞いたら、おばさんは答えてくれなかった。』

 これは単に間違っていることを子供たちにさも本当のことであると教えただけにとどまらないかもしれない。
amasakiさんのブログでしったニュース
http://ep.blog12.fc2.com/blog-entry-1147.html

アフリカの魚激減問題で非難される日本
 日本が「漁獲の減少はクジラのせいだ」などというから、貧困国たちが漁獲減少の真の原因に取り組むのをさぼってしまうじゃないか というツッコミ


Africa fish fall blamed on Japan
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7470934.stm
 いくら貧困国とはいえまともな教育を受けた人間がこんなヨタ話を真に受けるかよ、と思ったが意外とだまされてしまうのかもしれない。日本の小学生が「漁獲減少の犯人はクジラ」と信じたままだと科学教育上よろしくないと思うが、さらに驚いたのがこの一言。

Dan Goodman, a councillor to Japan's Institute of Cetacean Research which manages the nation's scientific whaling programme, said Japan had never said that whales were the cause of declining fish stocks.


http://www.icrwhale.org/05-A-c.htm#05
 たしかによーっっぉっく読んでみると日本鯨類研究所のパンフレットでも「影響は絶大」とか「見過ごすことのできない問題」とかぼかしてますね。詐欺の手口として覚えておきます。別団体ですが、鯨類研究所と共に捕鯨推進大本営を形成する捕鯨協会のサイトではこう言われています。

http://www.whaling.jp/taiou.html

8 鯨が魚を食べるから漁業資源が少なくなるというのは嘘だ。資源の枯渇は漁業者の乱獲や自然環境の変化によるところが多い。

(回答)  世界中の鯨類が捕食する海洋生物の量は、世界の漁業生産量の3?5倍に上ります。また、日本近海において鯨類が、カタクチイワシ、サンマ、スケソウダラなど、漁業の重要魚種を大量に捕食していることが胃内容物調査で明らかになっています。鯨類が大量の魚を捕食していることは事実であり、鯨を間引くことでその分人間が魚を利用できることは間違いありません。実際に、沿岸漁業者などからクジラによる漁業被害に対する苦情が出ており、早急な対策が必要です。
また、クジラは海の食物連鎖の中で最上位の捕食者であり、クジラだけをいたずらに保護することは海洋生態系のバランスを崩すことになります。


 上の文面では"Whales are the cause of declining fish stocks"と断言してはいないのかも知れません。でも読んだ人間は"whales are the cause of declining fish stocks"と解釈すると思うぞ、フツー。詐欺の手口として覚えておきます。

 学問の自由を謳歌してきた(現在完了型、継続)身としては御用学者なんて小説の中だけの存在だと思っていましたが、21世紀の日本(ましてや自然科学分野に!)に実在したとはね。我ながら考えが甘かったと思います。どこでもあるのかね、こういうことは。救いは、本職の海洋生物学者で捕鯨推進大本営発表に積極的に与する人間が絶無であることで、調査捕鯨が無くなれば日本の鯨類学は大分正常化するでしょう。どうやら大半の専門家にとってクジラの肉というのはプライドと引き替えにするほどうまいものではないようです。

(売れない鯨肉の消費をなんとか維持しようと色々キャンペーンをやっているのが実情というのはもちろん分ります。つまり伝統的には日本人の大半はクジラを食うことなく過ごしてきたのですね。20世紀以前の捕獲数が多いわけないもん。熱い注目を浴びるのは地方の沿岸捕鯨のニュースよりもIWCやらシーシェパードやらが絡んだ話ですからね。スーパーマーケットに行ったらいつでもクジラの肉が売っている、なんて事になったらクジラは滅びるよ。)

An Alternative Explanation of Japan’s Whaling Diplomacy in the Post-Moratorium Era
Ishii & Okubo, Journal of International Wildlife Law and Policy 10:55-87 (2007)

の要旨がグリーンピースのサイトで手に入ります。著者本人の監修を経たものなので要約の信頼性は保証付きでしょう。
www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/whale/documents/evidence12-2

捕鯨問題は水産庁の専管事項である。各国が鯨類保護に傾く中で、日本は1) 国際捕鯨取締条約の逐語解釈(「モラトリアムは同条約の主旨に反する」)、2) 科学主義(「モラトリアムは健全な科学にもとづかない」)、3) 捕鯨文化論(捕鯨と鯨肉食は日本の固有文化)という3 点セットの反論を掲げ続けてきた。とりわけ捕鯨文化論は、米国EEZ(排他的経済水域)内での日本漁船操業と引き換えにIWCモラトリアム決議(1982 年)への異議を取り下げるにあたり、国内のモラトリアム容認論と、捕鯨問題以外にも高まっていた国際的な不評(ワシントン条約交渉における絶滅危惧動物由来産品の取引問題など)への巻き返しを図るべく、ナショナリズムの喚起により政治的支持を調達する手段として新しく採用されたもの。これは1970 年代前半から日本捕鯨協会が広報を外注した広告代理店が成功裡に捕鯨文化論を日本社会に浸透させたことが、今日まで日本社会に根を下ろしている遠因となっている。捕鯨文化論がそうした活動による政治的構築物であることは、1972 年にモラトリアムが国連人間環境会議(ストックホルム)で提案されたにも関わらず、朝日新聞と国会議事録の語句検索を行っても1979 年まで、捕鯨を日本文化と結びつける記述はほぼ皆無だったことから確認できる。同広告代理店によるマスコミ論説委員クラスと文化人の囲い込みが奏功した形である。


してみるとGPの言っていることは正しいのかな。
http://prweb.org/fbird/00013.htm

◆作られた「鯨食文化」

 1950?60年代にかけての世界的な捕鯨のピークを経て明らかにクジラが減少していることがわかりはじめ、さすがにこれはまずいということで捕鯨の抑制がはじまります。ですが、日本は、水産業界の産業構造を維持するために、各国の捕鯨枠を買いあさり大規模捕鯨を継続しようとします。
 国内での消費低迷と世界的な捕鯨抑制という波の中で、水産業界などは「捕鯨継続」のためのキャンペーンを展開します(詳細2面)。実は、現在日本で常識とされている「鯨食文化」のイメージは、このキャンペーンによって広まったものなのです。

 「誰もがクジラを食べたことがある」という社会的事実と「昔からクジラを食べていた地方がある」という歴史的事実を組合せ、あたかも「日本で戦後食べられてきたように、昔からクジラが大量に消費されてきた」かのようなイメージが作られました。この、新たに作られた幻想の「伝統食文化」は、冷蔵輸送などの技術を駆使して大消費地にクジラを持込み、日常的に大量に消費するというものでした。そして、この「新・伝統食文化」は、野生生物であるクジラにとって、極めて過酷なものであったのです。


 針小棒大に宣伝したわけだね。伝統的には、限られた地方で微々たる消費が行われていたクジラが、あたかも大昔から日本中で日常的に消費されていたかのような幻想を植え付けたわけだ。「日本人はクジラを捨てるところなく利用してきた」というのも、当たり前だったことをさも特別なことであるかのように言っているにすぎない、産業構造が変化した現在では通用しない話だ。

すべての材料を勘案すると、水産庁の本音は、経済的に成り立たないのを知りつつ商業捕鯨再開を建前に掲げる一方、モラトリアムによって“(科学)調査捕鯨”継続の国庫補助を正当化し、官僚の無謬性神話を維持することであると判断せざるをえない。
(Ishii&Okubo, 2007 前掲)


 科学で嘘をつき、文化を捏造し、政治でまた嘘をつく。これはもうダメだろ。自分が信じてきたことがここまで虚構だと、かえって清々しい気分になるね。森下さんの白髪が気になって仕方ないよ。
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テーマ:捕鯨・反捕鯨問題 - ジャンル:政治・経済

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