3500-13-12-2-1

ツーリングの記録等に使おうと思っていたが。。。タイトルは最初の記事の3500km, 13日, 12ヶ国, 自動二輪, 空冷単気筒の意。

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砂糖玉の煙幕

きまぐれな日々:新自由主義は「専門性」を否定する反知性的イデオロギーだ
http://caprice.blog63.fc2.com/?tag=%C8%BF%C3%CE%C0%AD%BC%E7%B5%C1

 上の記事は市場原理主義こそがニセ科学の根源的なイデオロギーであると論じていますが、これはサウンドサイエンスイデオロギーもよく説明できるのではないかと思ったり。そういえば、地味な科学の読み物よりも健康などへのきらびやかな効果をうたうニセ科学の方が市場には受けがいいという話を、ネットのどこかで読んだことがあります。そしてサウンドサイエンスイデオロギーも営利目的に各専門家を動員してでっち上げた科学っぽく見える屁理屈である点で、やはり市場原理主義にその根本があるように思えます。

 サウンドサイエンスもニセ科学も、科学のようで科学でないものという点で同じですが、両者はどのような関係にあるのでしょうか。まず思いつく違いは、サウンドサイエンスの方が質量ともにニセ科学を上回ることです。ニセ科学は常識レベルの理科の知識があれば対処出来る問題ですが、サウンドサイエンスはその辺かなり巧妙です。ホメオパシーとかEM菌のように100%のウソに頼って商売しているわけではないのはニセ科学との重要な違いで、そこが後ろ盾となる業界の規模の違いに直結するのかもれません(すぐばれるウソに飛びつく人間は少ない)。そしてより大きな資金力のある業界は優秀な科学者/弁護士/広告屋をリクルート出来るため、科学の不確実性につけ込んで科学でないものを巧みに科学に見せかけられるのではないかと思います。ホメオパシーやEM菌はその技術自体がウソなわけですが、一方のサウンドサイエンスイデオロギーは商品などに予見されなかった副作用があることがわかってきたときに発動することが多いようです(例:フロンガス、水俣病、タバコ)。規制逃れのための屁理屈こそサウンドサイエンスの本性でしょう。両者の違いはウソの度合いであって、サウンドサイエンスもニセ科学も金儲け目的に事実をゆがめる点で、本質的には同じものではないかといまのところ思っています。

 ところで最近、私自身はタバコ産業をニセ科学ほど悪いと思っていないことが気になりました。思えば私は今の今まで、ニセ科学撲滅は訴えてもタバコ撲滅を訴えたことはありませんでした。

 ホメオパシーはニセ科学批判のメジャーな標的の一つですが、ホメオパシーよりも有害で比べ物にならないほど多くの犠牲者を出しているタバコ産業を私が攻撃しなかったのはなぜなのか?もし仮に現在ニセ科学の要素がなくても、かつてタバコ産業がサウンドサイエンスを繰り出して科学に干渉しようとしたことは、ニセ科学以上に許されないはずです(タバコ産業が使った「健全な科学」イデオロギーの問題は論文になる程度には認識されている:http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-120.html 。さらにこんな話もhttp://www.nikkei-science.com/page/magazine/1104/201104_066.html)。ホメオパシーがらみで起きた死亡事故は因果関係も明らかなためホメオパシー産業を攻撃するのも容易い一方で、特定の個人については喫煙ー発ガンの因果関係の科学的立証が難しいため、タバコ産業をなんとなく免罪してしまうのかもしれません。認知心理学というのか、私のこのバイアスは心理学かなにかで説明できるのかもしれませんが。

 また、人間にはある程度の狂気や毒物や猥雑さといったものが必要であるというのが、タバコをそれほどに攻撃しない理由なのかもしれません。そしてタバコには資本主義より長い歴史があります。タバコを禁止すると言っても、それがナチス的な健全さであるならば実際非常に不健全なわけです。

 しかしもう一つの可能性もあります。タバコ産業のマスメディアを通した宣伝に生まれてから数十年さらされ続けているため、私が強力に洗脳されている可能性です(子供の頃このCMが好きだったhttp://www.youtube.com/watch?v=zY9kyByb4K8)。こちらで指摘されていますが、ホメオパシーの問題点をはっきり認識し批判出来るのは、それが私にとってなじみ薄いものだからというのもありそう。タバコを吸うことはかっこいいと刷り込まれた頭には、タバコ会社が毒物を販売し多くの人を死に追いやり科学をねじ曲げようとした撲滅すべき悪徳産業であることを知識として与えられてもなお、どこかでその現実が理解出来ないのではないかと。タバコ会社が人気俳優のスタローンを起用して喫煙に(病気ではなく)男らしさのイメージを持たせる宣伝を打ち出したことがMerchants of doubtに書かれています(スタローンがこの映画で口にくわえているのはマッチ)。この洗脳からなかなか抜け出せない状況は、今でもナントカ真理教の信者をやめない人と同じようなものです。

 ニセ科学とサウンドサイエンスはたぶん同根ではないかと書きましたが、ニセ科学はサウンドサイエンスの問題を覆い隠す煙幕として役に立っているように見えます。

 サウンドサイエンスから見れば、ホメオパシーなど明らかなニセ科学の存在は歓迎すべきことです。自分たちとは無関係の小さなニセ科学産業が騒ぎを起こして集中砲火を浴びている傍らで、圧倒的な宣伝力を背景に科学を装っていればサウンドサイエンスへの検証をかわすことができるのですから。ホメオパシーやEM菌さえ叩いていれば、世間はその人が科学リテラシーのある人と思ってくれます。あるいはシーシェパードが間違っていることを示せば調査捕鯨の正当性が証明されると考えるようなものか。イージーモードのニセ科学だけに注目がいってしまうのは、プレイヤー全員がボールに群がってしまう子供たちのへたくそなサ○カーと同じ状況です。
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