3500-13-12-2-1

ツーリングの記録等に使おうと思っていたが。。。タイトルは最初の記事の3500km, 13日, 12ヶ国, 自動二輪, 空冷単気筒の意。

熱い心とクールな頭と

それにしてもこの市長、ノリノリである。
http://www.nakada.net/syutyo/SYUTHO06.htm

水産官僚かく語りき

http://www.youtube.com/watch?v=W8hJTrSG7sg&NR=1
(ここでダウンロードできるファイルの中にも森下さんが登場します)
http://www.iisd.ca/ymb/whales/pew2/30janj.html
 政治家須く信念を情熱を持って語るべし、官僚須く政策実現に知恵を絞るべしとすれば、賛否はともかくそれぞれ政治家と官僚の鑑と思いました。実際、賛成するわけではありませんが彼らには好感を抱きました。市長さんの言っている事にはかなり突っ込みどころがあるので、反捕鯨派の前でこういう事は言わない方がいいです。翻って森下さんはさすが、国際交渉の場で鍛えているだけあってボロを出しません。例えば、ミンククジラが100万頭近くいるというのは研究者たちも認めています。そこから「だから年に○○頭捕っていい」とか主張しはじめると反対派の専門家から科学的な反論を喰らいますが、その辺うまく処理しています。そして主に反対派の環境保護パフォーマンスビジネスをdis-る戦法を取っています。

 実際何をやっているのか、環境への効果はどうあれ、環境保護活動をしているとアピールする事で巨額の寄付金を集めるビジネス、というのはおそらく本当でしょう。シーシェパードのウェブサイトなどが参考になります。オンライン寄付もできます。貴方もどうぞ。(なんか人の邪魔をしているだけに見えますが)
http://www.seashepherd.org/taiji_jp.shtml

 その一方でグリーンピースなどが指摘する通り、調査捕鯨に官僚利権がからんでいるのも多分本当でしょう。
http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-197.html
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/whale/sato/147

 個人的な意見ですが、汚染度も値段もそれほど高くない鯨肉がたまに手に入るなら私はそれで満足です。どこでとれた何クジラかは気になりません。(調査捕鯨を除けば)私は現状にかなり満足しています。仮に商業捕鯨が認められたとしても、国からの援助なしでは成り立たないのではないでしょうか。アイスランドは2006年に捕鯨を再開しましたが、早くも翌年には需要不足により一時中止となったそうで。科学的価値の無い調査捕鯨にこだわり、交渉の場でごねる理由は実のところ現状維持が狙いなのではないかと思ったり。推進派と反対派には相互アシスト協定でもあるのか。

「事態を打開するよりも、お互いを非難し合う関係を続けていた方が安定する」


というのの好例でしょう。かくいう私も調査捕鯨をdis-りましたが、実は現状に満足しているわけです。日本人がニヤニヤしながら「俺達もうクジラ食うのやめた」と言ったらシーシェパードが顔面蒼白になり、オーストラリア人がニヤニヤしながら「ウチんとこの海で商業捕鯨やってみなよ。ミンククジラとか色々いるのでマジでおすすめ」とか言ったら現実にコミットしている推進派がガクガクブルブルになるんじゃないでしょうか。採算の取れない分野に金を出す資本家はいないでしょう。まぁそんな事は起こりえませんが。

もうちょっとサイエンスよりの話をご紹介。

 Yodzis, TRENDS in Ecology & Evolution 16: 78-84 (2001)は"Must top predators be culled for the sake of fisheries?"と題してクジラなどを間引くのが漁業にとってプラスになるかどうかを論じています。当然ながら結論ははっきりしない、場合によりけりなのですが、少なくとも「クジラは魚を食う→クジラが増える→魚が減る」という理屈は話にならないくらい単純すぎるのです。いくつかの海域で得られたデータ(Table 1)が示すのは、魚をもっとも食っているのは魚であるという事で、海棲哺乳類は人間の目につきやすいのとたまに漁具を壊すのとで特に目の敵にされやすいと指摘されています。
10-1


 呼吸のために定期的に海面に浮上してくる大型動物だからこそホエールウォッチングも出来るのですね。クジラはよくも悪くも目立つために、色々な人間にとって色々な意味で美味しいわけです。
スポンサーサイト

F x x K!!!

Q1. FAQって何ですか?
A1. それがFAQです。

Q2. FAQはどう発音しますか?
A2. Fuckと同じ発音です。(正確には少し違いますが)

水産庁捕鯨班FAQ
http://www.jfa.maff.go.jp/whale/document/faq.htm

科学委員会は、日本の調査捕鯨から得られる科学的知見を大変評価しており、科学委員会の報告書の中にも、調査捕鯨からのデータを評価する記述が多数有る


 「大変評価されている」とか「高く評価されている」とかのどうとでも言える抽象的な記述はよく目にしますが、鯨類研究所の出した学術論文は被引用件数からして惨憺たるものですね。そもそも探すのに苦労しましたよ。私もひとの事は言えませんが、これが投入した予算と犠牲となった8000頭を超える野生動物に見合った科学的成果として世界に誇れるものでしょうか。
http://tinyurl.com/29n9aq

日本鯨類研究所FAQ
http://www.icrwhale.org/05-A-a.htm#33

米、英、独の科学雑誌のいくつかは、致死的な調査により得られたデータの分析結果であるという非科学的理由で、調査成果に基づく論文の掲載を拒否しています


 それは野生動物を捕殺する科学的な必然性を専門家相手に説明できないということですね。もしグリーンピースが査読をやっているのなら不公平だとは思いますが。そもそも学術的必要性が認められればガラパゴス島のフィンチでも殺す権利が我々科学者に与えられるというのに。専門家の間ですらコンセンサスが得られていない事象が一般人に正しく理解出来るとも思えません。あと、胃の中身がずいぶん気になるようですが、何を食べているかはIverson et al., Ecological Monographs, 74 :211–235 (2004)などで皮膚サンプルからの脂肪酸分析法が提示され、捕殺による胃の内容物解析より効率的と評価されているようですが(被引用件数67, google scholar)。関心があるのは本当に「クジラが何を喰っているか」なのですか?

日本捕鯨協会
http://www.whaling.jp/taiou.html

非致死的調査で得られるデータは極めて限られたものです


 Fujiwara & Caswell Nature 414: 537-541(2001) "Demography of the endangered North Atlantic right whale"は写真撮影による個体識別という非致死調査を行って「極めて限られた」データで一流科学誌と自他ともに認めるネイチャーに掲載されていますね。被引用件数も現時点で88件(google scholarによる表示)とかなり高く評価されています。彼らは20年かけてデータを集め、結実させましたよ。Miller, Aoki, Rendell & Amano Curr Biol 18: R21-R23 (2008) "Stereotypical resting behavior of the sperm whale"は、殺してしまってはわからないようなクジラの行動を調べたものですね。これらは鯨類研究所以外の研究機関の成果です。で、どうして20年近く捕殺を繰り返しながら他の専門家たちを説得できる豊富なデータを含む論文を発表できないのですか?

 最初から「カラダだけが目当てです、漁業のついでにデータを取ってるだけ」と言っていれば良かったんです。「岸和田博士の科学的愛情」という漫画がありますが「科学的義憤」という感情も存在するようです。

「なぜ調査捕鯨論争は繰り返されるのか」東北大石井准教授
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/whale/sato/147

「国民の血税で生き延びている擬似国有企業である捕鯨産業は、調査捕鯨という国際交渉における阻害要因の自作自演で科学的捕鯨管理の実現を妨げているばかりか、水産庁の管轄を維持させ、科学の僭称をつづける日本鯨類研究所に研究費を供し、官僚に天下り先を提供しているのである。 (中略) 最大の問題は、水産庁自身があきらめている外交目的がいまだに建前として有効に機能していることからも分かるように、捕鯨外交が国民に対するアカウンタビリティを著しく欠いていることなのである。」


 反捕鯨側もクレバーな人間ばかりではありませんし、中には単なる感情論や「文化帝国主義」的なものもあるでしょう。日本国内では捕鯨批判の全てがこうしたものであるかのようなプロパガンダに一定の成功をおさめてきたと思いますが、そろそろ限界ではないでしょうか。こうしたデタラメのしわ寄せを食うのには沿岸でクジラ漁をしている人達や、害獣駆除としてイルカを間引く必要を感じている人達も含まれます。こうした人達の権利を保証するためにも捕鯨は適切に行われなければならないのに。

沿岸捕鯨についての興味深い記事です
日本はなぜクジラ漁を続けるのか
http://pokoapokotom.blog79.fc2.com/blog-entry-644.html

いままで興味の無かった捕鯨について調べるきっかけを与えてくれた記事です。
自滅する捕鯨 シリーズ
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080110/1199954666
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080115/1200386784
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080117/1200559138
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080118/1200645505
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080122/1200991642

FC2Ad