3500-13-12-2-1

ツーリングの記録等に使おうと思っています。タイトルは最初の記事の3500km, 13日, 12ヶ国, 自動二輪, 空冷単気筒の意。

あの場所まで行ければ

mixiの懐疑論者の集い-反疑似科学同盟- コミュでこんなトピが。

科学を曲解して政治に利用?
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=44127608&comm_id=70043

中身はこの記事の紹介。
・松永和紀氏ブログ「食品安全委員会の吉川教授参院不同意と、中西準子先生の論文」
http://blog.goo.ne.jp/wakilab/e/aaacd7eaf6d77a4da10f6aa75cb4778c)

 ただ同時に、私は不思議に思う。なぜ、ほかの科学者たちは怒らない? 動かない?  そうした姿勢のままでは、科学の政治的な利用が加速してしまう。なぜ?


そういえばネイチャーに
Published online 3 June 2009 | Nature | doi:10.1038/news.2009.539
Warning for diplomats over misuse of science
Use science to build partnerships, urge government science advisers.
てのが載っていました。

"Science diplomacy is not the same as the use of science in diplomacy," Fedoroff told the meeting attended by scientists and science diplomats from around the world, adding that she interprets science diplomacy as the "use of science to build partnerships".

Echoing Fedoroff, Beddington said, "there is a danger of using the uncertainties in science for diplomatic and political ends".

A former UK representative on the scientific committee of the International Whaling Commission (IWC), Beddington criticized the IWC's "highly politicized" use of science.

The commission, which governs the conduct of whaling worldwide, last month failed to secure an agreement on proposals to end Japan's whaling activities in the Antarctic. Japan hunts whales under a loophole in the IWC convention that allows "lethal research" on cetaceans.


 科学が政治的にゆがめられるのはよくあるのかもしれませんが、「懐疑論者」って「ゲーム脳」とか「水からの伝言」とか「血液型占い」みたいな民間のトンデモはめざとく嗅ぎ付けるけど、「調査捕鯨」みたいな官製のトンデモにはなかなか気がつかない傾向がある気がします。

 「自滅する捕鯨」シリーズのDr-Setonさんは調査捕鯨のほか、有人宇宙開発、原子力発電、遺伝子組み換え作物なんかをトンデモ扱いしています。

宇宙に棲みたがる人々
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20070404/1175677112

 この中でとりあえず私がコメントできそうなのは「遺伝子組み換え作物」ですが、これは環境への影響や食品としての安全性云々以前にこれを扱っている会社は営利目的でやっているのだ、ということを考えなければなりますまい。資本主義社会では金儲けになるかどうかが重要であり、儲けたもん勝ちなのだ。何を目的として作物の遺伝子をいじるのか、がヒジョーに疑問だったりするんですよ。食糧生産が足りてないのか、それとも分配方法に問題があるのか。いずれにせよ、金儲けのためなら人間はクジラが海から姿を消すまで鯨油をしぼるし、絶滅が危惧されるマグロでも遠慮なく買いあさるわけです。上にいる人たちは短期的に金が儲かるなら農業がダメになろうと漁業が崩壊しようと気にしないでしょう。

あの場所まで行ければ 何とかなるけど...
風がなけりゃ(仕方ねえ)
飛びたくても
風がなけりゃ 風がなけりゃ
今はじっと ずっと待ってる
凧のようさ
http://sound.jp/marmar/w_takonouta.html


強化版

日本の外洋での捕鯨(調査捕鯨)が特に攻撃される理由はこんなところでしょう
http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-40.html
の記事に加筆、修正
(「卒業研究」という割にはあまりにもアレなものを見てしまったので)

1. 調査目標の設定は妥当なのか?

 第一期南極海鯨類捕獲調査(JARPA)の目標の一つである「年齢別自然死亡率の推定(1,2)」は当初から18年間の予定調査期間内には達成の見込みが薄かった(3,4)のに加え、その必要性も疑問視されていた(4)。正確な推定のためには万単位のサンプルが必要となるため(4)、毎年数百頭規模の調査捕鯨を50〜100年近く継続する必要があったことになる。調査計画の策定に加わった鯨類学者は「私は80年代に水産庁に在籍し、調査捕鯨計画の立案にかかわった。その際、我々に与えられた条件は『経費をまかなえる頭数を捕鯨でき、しかも短期では終わらない調査内容の策定』だった。今では、法の網をくぐるような調査捕鯨の発足に手を貸したのは、うかつだったと悔やんでいる。」と述懐しており(5)、これは科学活動への政治介入であると指摘されている(6)。事実、モラトリアムに臨み、共同捕鯨への救済策として国際捕鯨取締条約第8条を利用したことが外務省の資料で明らかになっており(7)、日本政府の行なっている調査捕鯨はそもそも科学とは無関係な動機に基づいたものであることが明白となっている。
 
 改訂管理方式(RMP)が完成すると、年齢別自然死亡率は商業捕鯨のための鯨類管理情報に必須ではなくなったが、見直されること無く調査目標として掲げられ続けた(2)。さらに第二期JARPAの目標「生態系モデル構築」は捕鯨管理の要となるRMPとの整合性に欠けると指摘されている(8,9,10)。つまり「生態系モデル構築」は商業捕鯨再開に必要でないばかりか、余計な遠回りにしかならない。水産庁の真意は商業捕鯨再開ではなく、調査捕鯨継続にあると指摘されており(6,10)、水産庁の漁業交渉官は第2回PEW鯨類シンポジウムにおいて、「現状維持」を訴えている(11)。

2. 大量捕殺という手段は適切なのか?

 非致死性調査手段はいくつか開発されている(12,13)。また、日本の調査捕鯨に同情的なノルウェーの学者も大量捕殺の必要性についてはコメントを避けている(14)。さらに、調査捕鯨についての規定である国際捕鯨取締条約第8条を起草したIWC初代議長は調査捕鯨の捕獲頭数を10頭未満と想定していたといわれている(14)。60年前、まだ分子生物学も人工衛星もなかった時代の科学者ですら科学研究目的の大量捕殺の可能性など考えもしなかったということであり(商業捕鯨禁止という事態も想定していなかっただろうが)、ここでも日本の行なう調査捕鯨が科学とかけ離れたものであることが改めて明らかになっている。

3. 充分な成果は得られているか?

 充分な予算と年月をかけたプロジェクトとしては乏しいといわざるを得ない(14,15,16)。代表的な科学者たちが連名で公開質問状を出す(17)など、そもそも科学としての基本を疑われる一方で、日本側の回答は毎度条約第8条をタテに非合法ではないと繰り返すだけである(18)。第一期JARPAの調査目標はいずれも達成できていない(19,20,21)。

4. 日本の調査捕鯨はなぜことさらに非難されるのか?

 上記の通り、南極の鯨類保護区で科学調査名目で国営商業捕鯨を継続しているからである。日本が国際捕鯨取締条約の抜け道を悪用しているという指摘は多くなされている(最近では22など)。科学活動が合法なのは当然の事であり、その上で厳しく成果が問われるものだ。ノルウェーやアイスランドは捕鯨活動を自国沿岸に限定しているため、これらの国々への風当たりは日本に比べれば弱い。

 動植物採取禁止の公共地で調査を名目に山菜やキノコをとって、注意された挙句に「絶滅危惧種なのか!?」「山菜やキノコを食ったらいかんのか!?」「あいつらだって山菜とってるじゃないか!?」と逆ギレする国際派DQN、それが日助である。自宅の庭でキノコをとっている諾右衛門やアイスラン子も日助には同情しつつもちょっと迷惑している(ただしアイスラン子は昔、学術的に貴重なキノコを日助と一緒に食べたり、今でもトンデモキノコ食害論を信じたりしている。神秘的な自然派というイメージと違い、実は結構DQNである)。日助にいたっては、「絶滅寸前であるという『科学的証拠』がない限り野生生物は保護しなくても良い」という思考の持ち主であり、なおかつ絶滅が危惧されるマグロやウナギすら平気で食う超DQNのため、他の人間と対話が成立しない。

アイスラン子の乱行についてはこちらなど
http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-15.html
http://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/61523797.html

参考文献(基本的に卒研に使える公的資料に限定。katukawa.comは専門家のブログ)
1. Nagasaki, Nature 344: 189-190 (1990)
2. 大隅清治「クジラと日本人」岩波新書 (2003)
3. Sakuramoto & Tanaka, Rep. Int. Whal. Commn 39: 371-373 (1989)
4. de la Mare, Nature 345: 771 (1990)
5. 粕谷俊雄「殺さずとも解明可能「科学目的」に疑問」毎日新聞2005年10月3日
6. 石井敦『世界』岩波書店2008年3月号: 194-203 (2008)
7. 真田康弘『環境情報科学論文集』22: 363-368 (2008)
8. http://katukawa.com/2007/11/post_237.html
9. 大久保彩子『海洋政策研究』第4号: 35-51 (2007)
10. Ishii & Okubo, Journal of International Wildlife Law and Policy 10: 55-87 (2007)
11. 鯨類シンポジウム速報 137, (4) (2008) www.iisd.ca/ymb/whales/pew2/
12. Jarman et al., Molecular Ecology 11: 2679-2690 (2002)
13. Iverson et al., Ecological Monographs 74: 211-235 (2004)
14. Morell, Science 316: 532-534 (2007)
15. Gales et al., Nature 435: 883-884 (2005)
16. www.abc.net.au/catalyst/stories/s1657789.htm
17. Briand et al., An Open Letter to the Government of Japan on "Scientific Whaling", New York Times, May 20, 2002
18. Ohsumi, Japan's Senior Whale Scientist Responds to New York Times Advertisement, The Institute of Cetacean Research
19. www.whalelove.org/raw/content/fun/1677143.pdf
20. 石井敦『科学』岩波書店2008年7月号: 704-705 (2008)
21. Williams, Current Biology 19: R269-R270 (2009)
22. Warning for diplomats over misuse of science. Nature doi:10.1038/news.2009.539

 ではなぜこの外人たちは「食べてはいけない」とまでいうのでしょうか?
http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/2020/161/
 理由はおそらく次のようなものではないかと。

 彼らは日本人のクジラに対する感覚(つまり日本人の大多数は基本的にクジラに無関心ということ)をあまり知らない一方で、日本人以上に日本の事(マグロとウナギを食い尽くした張本人であること)をよく知っている。だから彼らは、日本人がマグロやウナギを食い尽くしたようにクジラを絶滅させてもかまわないと思っている可能性があると真剣に考えている(実際、以前にも書いたが、そのような質問をされた事がある)。

 前科のある人間が反省なしに何を言っても信用はされないでしょう。残存するオウム真理教がこれから先テロを起こすかと言えば、その可能性は極めて低いでしょうが、それでもその信者が警戒されるのと同じようなものでしょうか。私はオウム信者よりも日助に厳しく当るべきと思いますが。

テーマ:捕鯨・反捕鯨問題 - ジャンル:政治・経済

そんな季節ですから

Lethal Troubles
Williams, Current Biology 19: R269-R270 (2009)

 ポルトガルに先立つローマでのミーティングレポート。というかオーストラリアのギャレット環境相のインタビューが大半。オーストラリアが音頭をとって数カ国共同で南半球の鯨類調査をやろうとしているらしい。もちろん非致死的手法で。結果がトップジャーナルに出れば日本の調査捕鯨の無意味さがよりはっきりするのでぜひやりたまえ。

Mystery of the Missing Humpbacks Solved by Soviet Data
Morell, Science 324: 1132 (2009)

 サイエンス5月29日付けのニュース記事。南半球のザトウクジラに壊滅的ダメージを与えたのは主に旧ソ連の違法捕鯨だった、という記事。

"It was massive illegal hunting by the Soviet Union and other countries,"

other countriesの中に日本も入ってると思うが。捕鯨船に乗船していた生物学者たちはKGBに口止めされていたが、彼らは密かに大元のデータを保管し、ようやくそれが日の目を見ることになったとか、記録改竄に異を唱えてクビになったとか。IWCの開催時期に捕鯨管理のいい加減さを印象づける政治的な記事かもしれんがホントの事なんだからしょうがない。Walloe氏は、鯨油目的だった昔と違って今は食用目的なんだからこのような記録改竄はおこりにくいんじゃないか、というような事を言っている。クジラだけに限定すればそうかもしれんが、マグロとかウナギとか食い尽くした国にはそれは当てはまらない(つまり、日本人はクジラを食い尽くしかねない)と考える外人が大半だろう。日本の行状を考えると外人相手に捕鯨の正当性を説得するのは絶望的である。

テーマ:捕鯨・反捕鯨問題 - ジャンル:政治・経済

睡眠不足になる

再び地下鉄でThe London Paperを読む。

It'll change your tuna


The end of the lineという乱獲をテーマにした映画の紹介。
http://endoftheline.com/

2048年までに漁業が崩壊するという、サイエンスに掲載された論文は有名。(著者らは、まだ手遅れではないとしているが)

Impacts of biodiversity loss on ocean ecosystem services
Worm et al., Science 314: 787-790 (2006)

マグロを食うのが悪いわけじゃないが、日本人がマグロを食べるのを100日に一度に制限してもなお百万人を超える人間が毎日マグロを消費しているということになる。マグロだろうがウナギだろうがクジラだろうが何を食べてもいいけどね。そろそろ、それがどういう経緯で食卓に上っているのか、どういう結果をもたらすかを考える時期じゃないかね。IUUとかあるので。それにしてもルカはかわいいね。

テーマ:捕鯨・反捕鯨問題 - ジャンル:政治・経済

大陸の思い出

Zeleny vinecek


チェコの民謡。ツーリングの記念に。
Iva Bittova による演奏

http://www.youtube.com/watch?v=0unoz7Im0Tk



Soundso

ドイツ語圏の思い出。
本家Wir sind Helden のライブ

http://www.youtube.com/watch?v=hmgs5FWtszM
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